海外個人旅行・一人旅
バックパッカーの準備
バックパックの選び方

初めての海外バックパッカー、一人旅の予算と準備の仕方について

初めてバックパッカー一人旅でも大丈夫! こんなふうに準備すればOK!

初めての海外バックパッカー一人旅、行ってしまえば結構どうにかなってしまうものですが、行く前っていろいろと考えちゃいますよね。ただ、「行ってしまえばどうにかなる」というのは事前準備がある程度できていることが前提で、準備不足ではやはり現地で困る可能性が大きくなります。

じゃあ、どう準備すればいいの? ということで、筆者が行ってきた『東南アジア13日間 バックパッカーの旅』を例にしながら、海外バックパッカー一人旅はこうやって計画を立てて、こんな感じで準備すれば大丈夫だよっていうのを下記にご紹介します。


目次

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1行きたい国のガイドブックを読もう!

まずはガイドブックを読みましょう。そして、行きたい町を決めましょう。「何もわからない」では予定を立てることも出来ないため、バックパッカーの旅に必要な最低限の知識は得るようにします。

そのため、どのガイドブックでも良いわけではなく、個人旅行者向けの情報が豊富なガイドブックを選んで下さい。
基本的には “地球の歩き方” がおすすめです。

地球の歩き方 ガイドブック一覧


インターネットでは部分的な情報を調べるのに適していますが、全体的な情報を掴むことに関してはガイドブックの方が圧倒的にわかりやすいです。

最初に読むべき、旅の計画に必要な最低限の知識とは?

町の概要

その町にどんな見所があるかといった基本的な観光情報。どの程度見所がある町なのかといった町の規模を知ることで、その町を半日で見られるのか? 1日かかるのか? といった目安を知ることが出来ます。また、公共交通手段で簡単に行ける町なのかも確認しておきます。


最初はこの程度でOKです。他にも当然知っておくべきことは多々ありますが、それらはもう少し計画が進んで来たらということで。

出来るだけお金を掛けたくなければ、図書館に行ってみましょう。最近の図書館は比較的新しいガイドブックを多数揃えていることが多く、町の見所を調べるくらいなら情報が古くても問題は無いです。


2旅行日数によって行先を決める

普通は旅行が出来る日数(会社や学校を休める日数)が決まっていると思うので、限られた日数で収まる行先(行きたい町)を決めます。

行先の決め方ですが、まずは興味がある国や町をリストアップします。その地域を周遊するのに大体何日かかるか?を大雑把でいいので計算します。所要日数の筆者の目安は下記の通り。


所要日数の目安

  • 見所が多い町=1日
  • 見所が少ない町=0.5日
  • 4時間以内の移動=0.5日
  • 5時間以上の移動=1日

例えば、筆者が旅の計画を立てた際にこの計算式を使った結果は下記のようになりました。

東京→プノンペン=1日
プノンペン観光=1日
プノンペン→シェムリアップ=1日
アンコールワット観光=1日
シェムリアップ→デッド島=1日
デッド島観光=1日
デッド島→パクセ=1日
パクセからワットプー観光=0.5日
パクセ→ルアンパバーン=0.5日


こんな感じで大雑把に計算し、筆者の旅の期間である13日間で収まるよう、行く町や観光名所の数を調整していきました。
ちなみに、都市間の移動時間はガイドブックを参考にしたり、ググって調べています。


長期旅行の場合の旅行日数を決める方法

航空券には出発してからいつまでに帰りの飛行機に乗らなければいけないという有効期間があります。一般的に30日間という期限が最も多く、90日間、180日間、最長で365日間という期限の航空券もあります。

そこで、この有効期間内で旅行日数を決めるという方法もあります。例えば、30日間の航空券が最も多く売られているため選択の幅が広く、安く買えるチャンスが最も高いと言えるので、旅行日数を30日間にするという決め方も。または、次に航空券の選択の幅があるのが90日間の航空券なので、旅行日数を90日間以内に収めようという決め方も有ります。その他、最も安く最も長い旅行期間というなら365日間が最長と言うことになります。それ以上の期間となると、別の航空券を買い直す必要が出てくるわけです。


3旅程を簡単に組んでみる

訪れる町を一筆書きで線でつなぎます。なるべく同じ道を往復しないよう無駄が無い最短距離でつなぎます。この際、一番最初の町と一番最後の町は空港がある大きめの町にするようにして下さい。

東南アジア バックパッカーのルート

赤線=バス  青線=飛行機  緑線=鉄道

線でつないだ地図を基に簡単な日程表を作ります。例えば、この地図を基にするとこんな感じの日程表になりました。


東南アジア13日間 バックパッカーの旅 』 日程表

  • 3/17(木)東京 → バンコク → プノンペン
  • 3/18(金)プノンペン1日観光
  • 3/19(土)プノンペン → シェムリアップ
  • 3/20(日)アンコールワット1日観光
  • 3/21(月)シェムリアップ → デット島(ラオス入国)
  • 3/22(火)デット島1日観光
  • 3/23(水)デット島 → パクセ
  • 3/24(木)パクセ → ワットプー観光 → ルアンパバーン

次に、線でつないだ都市間の交通機関を調べ、大体の出発時間を確認。本当にその旅程で旅行期間内で周遊できるかを検証します。
尚、細かな時間は気にする必要は無く、「午前中発のバスがあって、所要時間は4時間程度」くらいを把握しておけば大丈夫です。

ただ、場所によってはネット検索でもほとんど情報が得られないこともあるので、そういう場合は「得た情報は参考程度にしておいて現地ですぐに確認する」などの対処をすることになります。
ちなみに、もしその区間の移動に関して何も情報が得られない場合は、「その区間の移動は一般的でなく、移動が困難」な可能性が高いため、別のルートで旅程を組み直すようにします。

筆者が行った東南アジアの旅を例にすると、シェムリアップ→デッド島への移動に関する情報がほぼ無かったのですが、その逆のルートでデッド島→シェムリアップへの移動に関しては最近の情報でいくつか情報がありました。つまり、「逆コースの最近の情報がいくつかあるということは、シェムリアップ→デッド島へのバスも出ているはずだ」と予想し、このルートで行くことを決定しました。

この時の現地での動きですが、シェムリアップに到着してゲストハウスにチェックインと同時にゲストハウスのスタッフにシェムリアップ→デッド島へのバスについて質問し、教えてくれた情報を基にトゥクトゥクで旅行代理店に連れてってもらい、出発時間と所要時間を確認、その場でチケットを買いました。


4航空券の予約とビザの取得

旅程に問題が無ければ航空券を予約します。航空券は安い席から埋っていくので、なるべく早めに購入しましょう。
尚、航空券を予約する際に必ず必要な情報は名前(アルファベット)です。ですので、必ずしもパスポートは必要ないのですが、一部航空会社では予約時にパスポート番号が必要です。そのような一部航空会社を予約する場合は、必ず事前にパスポートを準備しておきましょう。

航空券を選ぶ際に注意すべきことは「到着日と到着時間」です。安い航空券の中には、出発当日中に到着できる飛行機があるにもかかわらず、乗り継ぎの都合で翌日到着するという航空券もあります。特に旅行日数が限られる場合は1日のロスも許されないので、しっかり確認しましょう。

到着時間は、可能なら夜遅くの到着は避けたいです。空港からゲストハウスまでの移動が治安面でリスクになるからです。女性の場合は特に。どうしても夜遅い便しかない場合は、多少料金が高くても空港からタクシーでゲストハウスに直行するなどで対応します。

航空券の探し方や予約については別ページで詳細にご紹介します。

海外航空券の探し方と予約の仕方

海外航空券のおすすめ予約サイト一覧


どのくらい前に予約すべきか?

旅行時期にもよりますが、3月、8月、9月が最も込み合う時期で、この時期は4か月前の予約でも早くはないです。この時期を外せば2か月前ぐらいの予約でも比較的空きがあることが多い印象です。

航空券は通常安い席から予約が埋まります。つまり、安く航空券を買いたいなら出来るだけ早く予約しましょう。


ビザの取得

行く予定の全ての国について、観光目的で入国するためにビザが必要かどうかを確認します。ビザが必要な場合で入国時に国境でビザ取得(アライバルビザといいます)できない場合は、日本でビザを取得する必要があるため、なるべく早めに取得のための手続きをしましょう。即日発行してくれる国もあれば1週間かかる国もありますし、申請用紙で不備があれば余計に時間がかかることもあり得るからです。



5ゲストハウスを予約する

一昔前のバックパッカーの旅では予約せずに当日飛び込みで宿探しをするのが一般的でしたが、近年はインターネット予約の環境が世界中で整いつつあり、バックパッカーの旅と言えども事前にゲストハウスを予約していくのが一般的になってきました。

また、近年はトリップアドバイザーなどの旅行系口コミサイトの普及で人気ゲストハウスを簡単にチェックできるようになったため、旅行シーズンだと人気ゲストハウスはあっという間に予約で満室になる傾向があります。そのため、出来る限り事前に予約をしていくことをおすすめします。

ただ、町によっては田舎過ぎてネット予約が出来る安宿が無いという場合も多々あります。この場合は当日飛び込みで宿探しをするしかありません。安宿情報はガイドブックやネット検索で探しておきましょう。

その他、旅行期間が長期である場合は予定通りの日付で宿泊できるとは限らず、予定の変更も十分にありえます。そのため、長期旅行の場合はあまり先の日程については予約せず、現地で直接探すか、旅の途中で予約サイトから予約するなどした方が良いです。

尚、予約の際はクレジットカードが必要なことが一般的なので、持っていない人は早めに申請しておきましょう。学生さん向けのクレジットカードについては後述する 「海外バックパッカー一人旅のお金の管理とクレジットカードの準備」 のページを参考にしてみて下さい。


ゲストハウスの予約方法

ゲストハウスの予約は下記で紹介する予約サイトで予約するのがおすすめです。この3つの予約サイトから探して、比較するなどして決めればOKです。

Booking.com
安宿から高級ホテルまで扱う世界的に有名なホテル予約サイトで、取り扱い数は数あるホテル予約サイトの中でもトップクラス。低価格なホテルを多数扱うことで知られてますが、質が悪い問題のあるホテルも多数あるので口コミでしっかり確認が必要。検索の際は宿泊施設タイプで「ホステル」「ゲストハウス」にチェックを入れて絞り込みましょう。
Hostelworld
世界中のバックパッカーに人気がある安宿専門の予約サイト。利用方法は他の海外ホテル予約サイトとは少し違い、予約時に宿泊料の10~20%を頭金として払い、残額を現地払いするというシステムです。料金表示がわかりにくいのでしっかり確認を。
エクスペディア
誰もが知ってる世界最大級の旅行予約サイトで、一般的には普通~高級ホテルを探すときに利用することが多いですが、ゲストハウスといった安宿も扱っています。やはり信用度とトラブル時の対応では上記2つの予約サイトとは比較にならない程しっかりしているので安心です。検索の際は、施設タイプを「ホステル / バックパッカー」にチェックを入れて絞り込みましょう。

一般的な普通~高級ホテルを探したい場合は下記ページをご参照ください。
海外ホテルのおすすめ予約サイト一覧


61日ごとの予定を決める

旅の目的や求めていることなど、その人の価値観によるところが大きいので「こうじゃないとダメ!」っていうのは何もありません。のんびりするのが目的であれば、何も予定を立てないのも良いかもしれません。ただ、一つ言えることは限られた日数で最大限に旅で何かを得たいと思うなら、予定は事前に立てる方が良いです。現地で「何しようかな?どこ見ようかな?」と調べる時間は本当に無駄です。

とは言え、筆者の経験上「必ず予定通りに行動しよう」と思わない方が良い と思います。バックパッカーの旅の醍醐味は予想外の『何か』を得る、又は経験するチャンスがあること。予定通りの旅は「マニュアル通りの旅」でしかなく、全て予定通りだったら予想外の『何か』はありません。こういう旅は後になって考えると思い出に残らなくて面白くないんです。

「絶対に予定通りに!」と決め込んでしまうと、そういったバックパッカーならではのチャンスを逃しちゃいますから、「予定は予定であって、どうするかは現地で決めればいい」ぐらいに思っていればOKです。


予定を立てる上で重要なこと

入場施設やお店などは必ず休館日と営業時間を確認
休館日の前後の日は込み合うことが一般的なので、出来ることならそういう日を避けるのもテクニックの一つ
予定は詰め込まず、余裕を持たせる
特に暑い国で予定を詰め込むと確実に動くのが嫌になってテンション激落ちは必至…
町での移動手段は何を使うかを考えておく
移動手段がわからないと完全に動きが止まります…。トゥクトゥクなど交渉が必要な乗り物の場合は、出来れば相場をチェックしておくと安心です。わからなければゲストハウスやレストランのスタッフなど現地の人に聞くなどして情報収集をすればOK

7地図を用意する

準備の中でもかなり重要なのが現地の地図です。どこに何があるか? 訪れる場所の位置関係がわからないことには動きようがありません。

僕がいつも準備する地図はこんな感じです。

  • 町全体の地図
  • 要所となる場所の詳細地図
  • ホテル周辺の詳細地図
  • 陸路で国境超えをする場合は両国の国境を含めた地図

では、どうやって地図を用意するか? ガイドブックを持ち歩いてもいいですが、重いですよね?
僕の場合は下記の2通りの方法で用意しています。

  • ガイドブックの地図を拡大コピー、又はGoogle マップをプリントする
  • Google マップをスクリーンショットで撮り、タブレットに入れておく(町ごとにフォルダを作って入れておく)

尚、スマホの場合は画面が小さすぎて全体的な位置関係を把握するのが難しいので、町全体の地図はプリントして持ち歩くのがおすすめ。
その他、GPS搭載のスマホなら現在地がわかるので役立ちますが、オフラインマップをダウンロードしておくか、ポケットWi-Fiを持ち歩く必要があります。


タブレットで海外地図の閲覧は便利でおすすめ!

Google マップのスクリーンショットをタブレットで表示。画像の再生なのでWiFi不要でいつでもどこでも見られます。

バックパッカーの旅では観光名所はもちろんですが、バスターミナルであったりゲストハウスであったり、ローカルな場所で動くことが多いので、ガイドブックの地図では事足らないことが多々あります。

そういう時はGoogle マップなど道の名前もわかる詳細な地図があると本当に心強いです。また、詳細な地図があれば、地元の人に地図を見せて場所を聞くこともできます(地図が読めない人も多いけど…)。特にトゥクトゥクのドライバーには言葉ではなく地図を見せた方が説明が早いことも多々あるので、小さな地図ではなく大きめで詳細な地図を用意しましょう。

尚、Wi-Fi環境が悪い国や電波が弱い田舎町に行く予定の人は、GPSが使えないことを想定してスクリーンショット地図やプリントしたものを中心に準備した方が良いです。


8持ち物の準備やお金の準備

持ち物の準備やお金の準備については下記ページで詳しくご紹介します。

バックパッカーの持ち物。旅のプロがバックパックの中身を全公開!

海外バックパッカー一人旅のお金の管理とクレジットカードの準備



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