おすすめのスーツケース
サイズと選び方
スーツケースの選び方、おすすめのサイズと人気スーツケース
カバン選びは海外旅行前の準備でとても重要! しっかりと選びましょう。
「どのくらいの大きさのスーツケースやキャリーバッグを準備しよう?」と迷われる方は多いと思います。『大は小を兼ねる』という言葉が使われることがありますが、旅行バッグにおいては必ずしも正しいとは言えません。
スーツケースやキャリーバッグが大きすぎると重量が重くなるために小回りが利かず、持ち運びの際に体の負担になるからです。特に個人旅行では大きな負担になり、カバン自体が重いと飛行機の重量制限に引っかかりやすくなります。
用途や期間別に、スーツケースやキャリーバッグの大きさや容量、日数による旅行バッグの選び方を世界65周以上の旅経験を持つプロの視点でご紹介します。
メニュー
- 日数別 容量・サイズの選び方一覧表
- 品質重視のおすすめスーツケース
- スーツケース選びの注目ポイント
- スーツケースの人気ランキング
- キャスターによる選び方
- フレームとファスナーの違い
- ソフトタイプとハードタイプの違い
- 鍵タイプによる選び方
- 家族旅行のスーツケースはどうする?
- スーツケースのレンタルについて
スーツケースの選び方 サイズ・容量の目安と選び方 一覧表
1人の場合
お店などではスーツケースのサイズを縦の長さやS・M・Lなどで表すのが一般的ですが、最も注目しなければいけないのは容量です。
このサイズ表は春~夏を基準とし、何度か海外旅行に行っていて持っていくものがある程度決まっている男性を基準にした旅行日数の目安です。女性の場合は男性よりも持ち物が若干増えることが多いのでその辺も加味してサイズ選びをすることをお勧めします。また、冬など衣類がかさ張る時期は少し大きめを選ぶようにしましょう。
スーツケースのサイズ | 容量 | 旅行日数の目安 |
50~59cm Sサイズ | 45~59L | 3泊~6泊 |
60~64cm Mサイズ | 60~74L | 7泊~9泊 |
65~69cm Lサイズ | 75~84L | 10泊~2週間 |
70~73cm LLサイズ | 85~94L | 2週間以上 |
74cm以上 3Lサイズ | 95L以上 | 長期滞在 |
2人の場合
スーツケースのサイズ | 容量 | 旅行日数の目安 |
50~59cm Sサイズ | 45~59L | 2泊~3泊 |
60~64cm Mサイズ | 60~74L | 4泊~5泊 |
65~69cm Lサイズ | 75~84L | 6泊~8泊 |
尚、当サイト代表が1人で海外出張に出る際は55L(Sサイズ)のスーツケースで10日間でも全く問題なく、55Lのスーツケースに機内持ち込みサイズのショルダーバックを組み合わせることで2週間の海外渡航にも対応させています。つまり、スーツケースのサイズ・容量の目安はその人の旅行スタイルによっても随分違うので、あくまで「参考」として捉えてみて下さい。
最も扱いやすいスーツケースのサイズはどのサイズ?
55~65L程度のスーツケースは扱いやすくておすすめです。このサイズのスーツケースは軽量タイプであればカバン自体の重さが3.5kg程度なので、荷物を詰め込んでも18kgぐらいで収まると思います。この重さなら小回りも効いて持ち運びしやすい範囲ですし、階段での持ち運びも問題ないため、ヨーロッパ個人旅行で鉄道移動をする場合でも旅しやすい大きさです。逆を言うと、これ以上大きなサイズは移動が多めの個人旅行には適しません。旅慣れた人で荷物が少なめであれば、冬服持参でも10日間はこなせる容量です。
その他、身長が155cm以下の方や、体力に自信がない方(高齢の方など)は、50L程度の小型スーツケースがおすすめです。間違ってもLサイズ以上は選ばないようにしましょう。持ち運びが苦痛に感じて旅行が楽しめなくなります。
逆に扱いにくいサイズは90Lを超えるサイズです。出来ることなら90L以上は避けましょう(長期滞在や1か所滞在の場合はその限りではない)。小回りが利かず、力に自信がある男性でも持ち運びが大変です。また、飛行機の重量制限に引っかかりやすく、スーツケースが重いと荷物が破損するリスクが格段に上がります。
スーツケースの購入ポイント・選び方
- 軽量スーツケースを選ぶこと
- 価格が多少高くても軽いスーツケースを選びましょう。特に個人旅行の場合は最重要項目とも言えます。カバン自体が重いと荷物の総重量が上がるため、ちょっとした段差でも力が入り取り回しも悪くなるため移動で体力を奪われやすくなります。つまり、旅行全体に悪影響です。
- スーツケースは「大は小を兼ねない」
- 自分の用途や体力に合ったサイズのスーツケースを選びましょう特に体が小さめの人や体力に自信がない女性の場合、カバンが大きいと取っ手の位置が高くなるため変に力が入り、小回りも利かなくなるので体に相当な負担がかかります。また、コインロッカーなどに預ける場合はLLサイズだと入らないことが多いなど旅行の仕方にも影響してきます。
- キャスターは大きめで丈夫なものを選ぶ
- キャスターが大きいと小さな力でスムーズに動くため移動が大変楽です。特に女性や高齢の方はキャスター選びは大事です。また、後述するシングルキャスターとダブルキャスターの違いも用途によってメリット・デメリットが違うのでしっかり選んでください。その他、キャスターの付け根の部分など構造的に壊れやすいスーツケースは少なくないので、しっかりとチェックすることをおすすめします。
- 使いやすいスーツケースを選ぶ
- カバン内の仕切りは全面ファスナータイプが圧倒的に使い勝手が良いです。その他、ファスナーポケットの数、鍵はキーかダイヤルロックかといった違いだけでも随分と使い勝手が変わります。尚、スーツケースの素材がハードタイプのものよりもソフトタイプの方が一般的に使い勝手は良いです。
- アメリカ発着があるならTSAロック推奨
- アメリカの空港(ハワイ、グアムを含む)で発着(乗り継ぎを含む)がある場合は「TSAロック」機能が付いたスーツケースを選ぶことを強くおすすめします。
- スーツケースのデザインの妥協
- スーツケース表面が光沢のある鏡面仕上げになっているものは見た目が綺麗でスタイリッシュですが、擦れや傷が目立ちやすいというデメリットがあるので、それを妥協できるか出来ないかは大きなポイント。飛行機に荷物を積み込めば必ず擦り傷ができると思って下さい。その他、ソフトタイプのスーツケースの場合は雨対策は考えておいた方がいいかもしれません。
- 安物はおすすめしません
- 本当にすぐに壊れます。安い理由は必ずあるのです。
例えばAmazonランキングでスーツケース人気ランキングでは1万円以下の格安スーツケースが上位に入っており評価も高いです。理由ですが、購入者は初回利用後に評価することが多く、初回の利用なら不具合は出にくいうえ国内旅行なら負荷が少ないのでやはり不具合は出にくいため「コスパが良い」と高評価になります。しかし、2回目・3回目(1年後や2年後)にはガタが出てきて安さの代償に気付くわけです。Mサイズ以上で10000円以下のスーツケースはお勧めしません。
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海外でインターネット。おすすめのWi-Fiルーターレンタルが格安です。当サイトからのレンタル申し込みで宅配受取り手数料が無料になります!
スーツケースの便利用品
スーツケースやキャリーバッグの上に手提げかばんやボストンバッグ、紙袋を載せて転がす使い方は多いと思いますが、載せるカバン、又は載せる面の形状によってはすぐに荷物が転落して不便な思いをしたことがある人も多いと思います。そんな時に便利なのがこのベルト。荷物がずれ落ちることなく、スーツケースを引っ張ることができるので大変便利です。
雨の時にスーツケースやキャリーバッグに被せる便利なカバーです。とても軽くてコンパクトなので荷物にならず、ビニールカバーと違って何度も繰り返し使えます。ソフトタイプのカバンなら雨の時の必需品! 尚、1インチ=2.54cmなので、Mサイズだと高さ61cm、厚さ25cm、幅41cmが目安です。
折りたたみ式のナイロン製ボストンバッグで容量は40L。このサイズなら機内持ち込みも可能なので使い勝手が良いです。わずか300gという軽さで畳めばペチャンコで荷物にならず、海外旅行のお土産が増えた時に役立つ。
便利! ポケットサイズの荷物はかり
「現地でお土産が増えた! カバンの重さが心配…」海外旅行のあるあるだと思います。近年は荷物の重量制限が厳しいですしLCCとなるとなお更厳しいので間違いなく不安要素だと思います。そこで便利な旅行グッズがこちらです。
最大50kgまで計量できるので手荷物からスーツケースまで計量可能。重さは電池込みでわずか95gという軽さなので旅行での持ち運びも楽々。バックライト付で夜間でも見やすいです。筆者もこれを愛用してますが計量誤差は±50g程度。これで重量オーバーの心配が無くなり超過料金を回避できれば安い買い物です。
スーツケースの最高峰 リモワはどこで買う?
Rimowaといえばジュラルミン製(アルミ合金)とポリカーボネイト製トランクを世界で初めて発表した創業1898年のドイツ老舗メーカーで、最大の特徴はその強度と高品質な質感。世界が認める最高峰のスーツケースとして有名ですね。特にアルミ合金製スーツケースの場合は板金修理が可能なため一生もののスーツケースと言われます。
しかし、正規オンラインストアーはやはり高額で手が出ないという方も多いはず。そこで注目したいのは価格が安い並行輸入品です。
並行輸入品とは正規店以外の業者が日本に輸入したものであり、基本的には全く同じもの。正規店が販売しているか、正規店以外のお店が販売しているかの違いです。また、並行輸入品も日本の正規ルートで修理してもらえます。
ただ、並行輸入品の最大のデメリットは偽物である可能性があること。つまり、並行輸入品を購入する場合に最も注意したいのはお店の信用です。
そこでお勧めしたいのがAmazonの「販売元がAmazon.co.jp」の商品です。Amazonなら信用度が高いだけでなく不具合があってもしっかり対応してくれます。その他、販売元が「欧州ポーター」というマーケットプレイスは会社がドイツにありドイツから直送された商品なので信用できると思います。
下記から販売元がAmazon.co.jpと欧州ポーターに限定したRimowaのページに行けるので参考にどうぞ。大きさやジッパータイプ(ポリカーボネイト)などで絞り込むこともできます。
AmazonのRimowaスーツケース
当サイト厳選! コスパの良い品質重視のお勧めスーツケース特集(M/Lサイズ)
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さすがはサムソナイト、68Lの容量でわずか2.2kgという超軽量! そして驚くほどの耐久性。また、段差に強い大型のキャスター、内部には全面ファスナー式のカバーを片側に装備しているので荷物をしっかりホールドできるので大変使いやすいです。
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高品質で定評あるドイツブランドだけのことはあり、本体もファスナーも非常に丈夫で68Lで重さは3.4kgという軽量仕様。キャスターは段差や石畳に強いダブルキャスターで信頼の日本製です。また、レザーを使用したデザインが素敵で高級感があります。
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信頼の老舗ブランドであるサンコーが自信を持って開発しているだけあり驚くほどの耐久性。ファスナーではなくフレームタイプでありながら3.5kgという軽さは凄いです。
こちらは56Lですが、73Lのサイズもあり。
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最大の特徴はフロントオープンの使いやすさ。両開きにしなくてよいので狭い場所でも出し入れしやすく冬物などかさばるものにも強いです。70~77Lに拡張するタイプで重量は3.9kgと比較的軽く、石畳に強いダブルキャスター、値段相応の良い質感、旅慣れした人に愛用者が多いのも納得。
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段差や石畳に強いダブルキャスターで旋回性が良く、フロントポケットやキャスターロックなど多機能で使いやすいです。日本の老舗バッグメーカーだけありかなりコスパが良いと思います。軽量ではないですが多機能で59Lで4kgなら許容範囲の重さです。
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欧米で人気のソフトタイプで、76Lで重量はわずか3kgという軽さは凄いです。フロントオープン、ファスナーポケットも多め、特に全面のファスナー収納は使い勝手抜群。石畳や段差にも強いダブルキャスター。生地の質感や強度も抜群で、さすがはサムソナイト傘下の老舗ブランド。
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さすがはサムソナイト、75Lの大容量でわずか3.2kgという超軽量で耐久性も両立。内部仕切りは片面に全面ファスナー、段差に強いスムーズなダブルキャスターなど、使い勝手も良いです。
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女性好みでかわいいデザイン! マチ付きポケット、外で開けても中身が見えない収納スペース、ストッパー付きのキャスターなど使い勝手がとても良いです。さすがエースの国産ブランドだと思います。重さも75Lの容量で4.1kgですから比較的軽くて扱いやすいです。
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ジッパーではなく丈夫なアルミフレームでダブルキャスター、73Lという容量で4.5kgはかなり軽いです。強度と軽さのバランスは最強クラスだと思います。濡れた物を一時的に入れられるウェットポケット、小物収納ポケットなど利便性もしっかり。
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容量60Lで重さ3.9kgという軽さ、フロントオープン、便利な複数ファスナーポケット、底部の取っ手など、とにかく使い勝手が良いです。特に3層の収納構造でガルウィング仕様というタイプは他に類があまり無く、様々な場面で使いやすいと思います。
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容量72Lで4.2kgなのでかなり軽く、頑丈で雨が浸入しにくい二重ファスナー、鍵不要のダイヤルロック、超静音8輪キャスター、内部仕切りは両面共に全面ファスナー式なので本当に使い勝手が良いです。そしてさすがはフランス老舗ブランド、デザインが本当にオシャレです。
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容量62Lで重さ4kgなので平均的な重さですが、ハードタイプで大き目のフロントポケット、鍵不要のダイヤルロック、内部仕切りが両面共に全面ファスナータイプ、底部の取っ手、キャスターロック、ファスナーポケットなど機能性が抜群です。
機内持ち込みサイズのお勧めスーツケースは別ページで特集しているのでご興味がある方は下記をご参照ください。
当サイト厳選! 機内持ち込みサイズのお勧めスーツケース特集
スーツケースの選び方 注目すべきおすすめのポイント
世界中を飛び回る当サイト代表が日々のスーツケース持ち運びで感じている注目すべきポイントです。スーツケース選びの参考にしてみて下さい。
キャスターによる選び方 メリットとデメリット
スーツケース選びで重要となるのがキャスターです。キャスターにも種類があり特徴があるため、どこを見れば良いのかについてご紹介。
2輪と4輪キャスターの違いと特徴
2輪キャスター
- キャスターがバッグ本体に固定されている構造のため衝撃に強くて壊れにくい
- 石畳や段差でも転がしやすい(腕は疲れる)
- 4輪と比較するとキャスターの音が静か
- 4輪と比較すると軽い
- カーペットの上ではタイヤが沈んでしまって引っ張るのに力が必要で疲れる
- 人ゴミの中で二輪を引っ張るのは危険で気を使う
- 10kg程度の重さになるとわずかな距離でも苦痛なほど腕が疲れる
4輪キャスター
- 荷物が重くなっても2輪ほど腕が疲れず、移動が楽々でスムーズ
- カバンの上に荷物を置いても安定して引っ張れる
- 2輪キャスターと比較すると石畳などデコボコした道や段差が得意ではない
- キャスターが出っ張った構造のため衝撃に弱く、2輪に比べて壊れやすい
使いやすさの点では圧倒的に4輪キャスターです。引っ張る力が断然小さいので疲れにくいです。体への負担は旅行に直接影響するため、疲れにくいというメリットは非常に大きいです。ただ、石畳や道が悪い場所での利用が多いと4輪キャスターはすぐに壊れるので注意が必要です。
一方、2輪キャスターは荷物が軽ければ使い勝手良いです。キャスターが邪魔にならないのでカバン自体の収納に便利。例えば車のトランクに入れる場合はキャスターが引っ掛からないので出し入れしやすいといったメリットもあります。また、石畳など段差が多い場所で酷使しても壊れにくいです。
ダブルキャスター(8輪キャスター)のメリットとデメリット
最近多いのが1つのキャスターに2つのタイヤが付いているダブルキャスターです。最大のメリットは段差やカーペットの上で転がしやすいこと。例えば石畳が多いヨーロッパでは段差で引っ掛かりにくく、カーペットが敷かれたホテル内や機内でタイヤが沈みにくいので最小限の力で転がすことが出来ます。尚、タイルやフローリング、綺麗に舗装された道路など固くて平らな場所では通常のシングルキャスターと全く同じです。
デメリットとしては若干重くなることや価格が高くなること、シングルキャスターと比較すると耐久性が劣る点です。とは言え、それらのデメリットよりも利便性のメリットの方が大きいです。
フレームタイプとファスナータイプの違い メリット&デメリット
ここ10年ぐらいで随分と普及してきたのがファスナータイプのスーツケースですが、ファスナータイプに不安を感じている人がまだいらっしゃるのも事実。実際はどうなのか? フレームタイプと比較してみたいと思います。
フレームタイプ
- 剛性が高いため衝撃や圧力に強く、変形しにくいため中の物を守りやすい
- 鍵が丈夫で安心感がある
- フレームが歪んでしまうとカバンが閉まらず、使い物にならなくなる
- ファスナータイプと比較すると随分と重い
- 構造が複雑なため、ファスナータイプと比較するとロックが壊れやすい
ファスナータイプ
- とにかく軽い!
- フレームタイプより価格が安い
- 構造がシンプルなため壊れにくく、カバン自体が長持ちする
- 全開しなくても隙間から物を突っ込むことができるので何かと便利
- フレームが無いので剛性が低く、圧力には強くない
- 安物のファスナータイプは雨が侵入しやすい
メリット・デメリットはこんな感じですが、フレームタイプとファスナータイプの双方を使っていた筆者としては、ファスナータイプの方が断然使いやすいです。実際に欧米では随分前からファスナータイプが主流で、やはりその軽さと安さが人気の理由です。
ちなみに「ファスナータイプはセキュリティー面で不安」という方もいらっしゃいますが、最新の高品質ファスナーは非常に丈夫でそう簡単にこじ開けることは出来ません。日本とは比較にならないほど盗難が多い欧米でファスナータイプが主流になっていることを考えれば、セキュリティー面でフレームタイプとファスナータイプの差は気にするだけ無駄でしょう。
安物のファスナータイプは特に注意!
ファスナータイプのスーツケース、キャリーバッグ共に最も重要な部分がファスナーです。また、安さの代償を特に受けてしまうのがファスナーの品質です。安いカバンに使われるファスナーは本当にすぐ壊れます。Mサイズ以上で1万円以下のスーツケースは論外です。
高品質なファスナーはコストがかかっているため値段が上がりますが、ファスナーが壊れればカバンは使い物になりません。旅行先でファスナーが壊れたら最悪です…。目先の値段に惑わされず、しっかりしたカバンを選びましょう。
ソフトタイプとハードタイプの違い メリット・デメリット
ソフトタイプ
- ポリカーボネートと比較しても更に軽い
- ヒビや割れの心配が無く寿命が長い
- 強い衝撃を受けてもカバン自体に柔軟性がありショックを吸収するためカバンが壊れにくい
- カバン外側にファスナーポケットを付けることが出来るので利便性が大変良い
- コインロッカーや航空会社の荷物サイズ測定で多少引っかかっても、柔軟性があるので引っ込めることで何とかクリアできることがある
- ツヤ無しで落ち着いた素材感のため品が良く見える
- 高品質な生地は普通のナイフでは切れない程の強度があり、擦り傷も目立ちにくい
- 柔らかい素材のため外部からの衝撃がカバン内に伝わりやすく、壊れやすい物が入っていると破損するリスクが高まる
- 雨に当たるとカバンに浸み込んでくる
ハードタイプ
- ソフトタイプよりも剛性が高く変形しにくいので中身を守りやすい
- 水を弾き染み込まない
- 汚れても拭くだけで簡単に汚れを落とせる
- 光沢がある素材だと擦れや傷が目立ちやすい
- 素材の性質上、一定以上の力がかかるとヒビが入ったり割れたりする
- ソフトタイプと比較すると寿命は短い
鍵の種類。シリンダーロックとダイヤルロックのメリット・デメリット
スーツケースの鍵は大きく分けて2つのタイプがあります。鍵穴に鍵を挿して解錠するタイプ(シリンダーロック)と任意の暗証番号3桁をダイヤルで解錠するタイプ(ダイヤルロック)です。
シリンダーロック
- 薄暗い場所でも瞬時に解錠できる
- 開閉を行う頻度が多い場合に有利
- 鍵を紛失しやすい
ダイヤルロック
- 鍵の紛失の心配がない
- 鍵を取り出す手間が無い
- 他人でも解錠できてしまう
鍵の違いによっても使い勝手は随分と違います。便利さで言えば確実にダイヤルロックが使いやすいです。旅行中は何かとバタバタしがち。特に空港やホテルなどでは急いで荷物の開け閉めする機会もあり、旅行中においては鍵が不要のダイヤル式は本当に便利です。バタバタしていると鍵を紛失しやすくなるため、そのリスクが無いのも大きなメリット。一方、暗証番号がわからなくても時間を掛ければ誰でも開けられるといったデメリットも。逆を言えば、番号を忘れてしまっても鍵を壊さずに解錠できるのはメリットとも言えます。
シリンダーロックは鍵穴に差し込んで回すだけですから視力が落ちている高齢者でも開けやすいです。また、鍵を持ってる人以外は開けられないという安心感もあります。ただ、鍵を無くしたら最後…。鍵を壊すしかありません。
どちらが安全か?
当サイト代表の経験則から言えば、旅行においてはどちらも同じです。3桁のダイヤル式では数字並びは1000通りですから1通り1秒換算で最長16分40秒で解錠でき、シリンダーロックはピッキングで数十秒で解錠されてしまいます。カバンのロックを第三者に解錠され盗難される場面は基本的に他人の目が届かない密室ですから、自分の目が届かない場所にカバン十数分ある時点で、どちらにしても開けられてしまうからです。他方、人目がある場所ではどちらのタイプも一瞬では解錠不可ためスリ対策としては効果的です。
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