ドゥオモ(アマルフィ大聖堂)
9世紀~13世紀にかけ海洋国家として繁栄を築いたアマルフィの歴史を象徴する代表的な建造物がこのアマルフィ大聖堂。アマルフィの守護聖人聖アンドレアの聖堂として987年に建立されているが、その起源は9世紀に遡る。
大聖堂の基礎はロマネスク様式であるが、東方貿易がもたらしたイスラム文化とキリスト教建築が融合したムーア様式の装飾で飾られており、その特徴的な鐘楼は1180年から1276年にかけて建てられたもの。ちなみに、アマルフィのドゥオモは13世紀に大幅な拡張工事が行われている。
正面入口のブロンズ製の扉は、コンスタンティノープルで1060年に鋳造されたもので、アマルフィがビザンチン帝国との関係を示す意味でも重要な物。
大聖堂前広場から大聖堂へ続く57段の階段は1728年、現在のファサードは1891年に再建されたもので、夕日に照らされると黄金に輝き大変美しい。