カンボジア側のイミグレーション(出入国管理局)。
ここでカンボジアの出国手続きのためパスポートを渡して出国スタンプを押してもらったら出国完了。必要なのはパスポートだけでそれ以外は書類も何も必要なし。
基本的にどの国も陸路による国境越え(出国)はこんな感じ。
で、公的には出国でお金は掛からないことになってるんだけど、何故かここでは2ドル請求される。どういうことかと言うと、これ賄賂を要求してるんだよね…。この国境の賄賂については事前に情報を得ていたので素直に支払ったよ。払わないとスタンプを押してくれないんだからどうにもならん…。やり方汚いよなぁ。
ちなみに写真の赤いバックパックの女の子、パスポートを受け取ると「高い出国スタンプね!」って出国審査官に捨て台詞吐いてた(笑) まぁ言いたくなるよね。
無事に出国スタンプを押してもらった! これでカンボジアの旅は終わり。たった4日間だったけど楽しかったな。
今回のカンボジア訪問は15年ぶりだったんだけど、本当に驚くほどの経済発展を肌で感じることが出来たのが面白かった。この勢いは今後も続くんだろうね。この国の将来が楽しみだ。
さて、ここから緩衝地帯を歩いてラオス側のイミグレーションに向かいます! ラオスはもう目の前。さぁ歩こう!
ラオス側のイミグレーションに到着。ここでラオスの入国審査です。
陸路での国境の越え方
パスポートを提示して入国税2ドルを払い、審査官からの質問に答えればOK。ビザや入国カードも不要です(14日間までの滞在の場合)。
ちなみに、飛行機で到着の時は入国で何も質問をされずにスタンプを押してくれることが多いですよね。それが陸路での入国の場合は質問されることが多いです。質問内容はどの国でも大体決まってて、「滞在目的」「滞在日数」「目的地」など。今回の僕の場合はこの3点に加えて宿泊予約をしているかを聞かれました。なので正直に「今日の宿は決まってないけど、ルアンパバーンのホテルは予約してます」って伝えました。
そしたら「14日間の滞在を認めます」と入国スタンプを押したパスポートが返ってきました。
よし! ラオス入国!! これで56か国目、初ラオスです!
というわけで、陸路での国境越えは何も難しいことは無く、語学も簡単な英語がわかれば十分です。本当に特別なことは何もありません。この国境では荷物検査も無かったですし。ちなみに、他の国でも陸路の国境では荷物検査をしないことが多いですが、検査がある国境もあります。例えばイスラム圏の国境で荷物検査を受けてバックパックに忍ばせていたエロ本が見つかって没収された人を知ってます(笑)
また、陸路での国境では通常セキュリティーチェックがありません。僕の旅人生21年間で国境にセキュリティーチェックがあったのは、記憶する限りではヨルダン・イスラエルのキングフセインブリッジの国境だけです。
尚、2016年3月現在、カンボジアとラオス双方のイミグレーションにはATMはもちろん、両替所や売店など何もありません。
となると、ラオスの通貨をどこで入手できるのかが問題になってきた…。事前に得たわずかな情報だと、これから向かうデット島は相当な田舎で店がほとんどないとのこと。ATMは多分無いんだろうし両替所があるのかも不明。ナーカサン村とデット島の両替事情については全く情報が無いから、今回の旅でこの件が気がかりだったんだよね…。とりあえずナーカサン村で情報得ないと。
で、無事入国したものの、カンボジア側のイミグレーションまでマイクロバスで一緒だった欧米人全員が入国手続き終わるまでしばらく待たないといけません。というのも、日本人はビザなしで入国できるんだけど欧米人は入国時にアライバルビザを取得する必要があるんです。というわけで欧米人はこんな感じで申請用紙に記入してビザ取得代金30ドルを支払ってました。日本人がビザ免除されてるのは日本政府がラオスを支援してて良い国交を築いてる証拠なんだなと。
全員が入国した頃、乗ってきた車よりももう少し大きなマイクロバスがやってきました。この車に乗って16:54に国境を出発!
陸路での国境越えの注意点
- ビザ情報
ビザが必要なのか不要なのか? 必要な場合は国境で取得(アライバルビザ)できるのか? 料金とどの通貨で支払うのかをなるべく早めに確認しておきましょう。事前にビザが必要な場合はビザ取得に日数が必要なことがあるからです。
- 滞在日数
ラオスはビザなしで最大14日間の滞在できますが、滞在許可日数を最終決定するのは入国審査官です。つまり、必ず14日間の滞在を許可されるわけじゃないので、何日間の滞在許可が出たのか必ず確認しましょう。パスポートに押されたスタンプにいつまで滞在して良いのか日付が記載されているはずです。例えば10日間滞在予定なのに1週間の滞在許可しか下りていなくて、それに気付かず10日間滞在してしまうと不法滞在になって出国時にトラブル起こすのでしっかり確認を。
- 入国税と出国税
今回カンボジアでは出国税は必要ないのですが賄賂が必要でしたし、出国税を徴収する国もあります。その際気を付けたいのが出国する国の通貨の残金です。例えば出国する前にその国の通貨を綺麗さっぱり使い切ってから次の国に行くことが一般的です。しかし、その国が出国税が必要な場合、その出国税分は必ず残しておく必要があります。国によってその国の通貨で払わないといけない場合もあるし、ドルで払えることもあります。どの通貨で払えるのかも確認しておくと良いでしょう。
- その他
イミグレーションでは大人しくし、役人には丁寧に接しましょう。特に途上国の役人は傲慢な態度でムカつくことがあるかもしれませんが我慢です。出入国の許可を最終判断するのは役人なのです…。役人に楯突いて嫌がらせや拘束されることが本当にあります(経験者談 笑)。
その他、もしゲストハウスなどで自分が旅するコースと逆コースから旅してきた旅人に会ったら、国境がどんな様子だったかを聞いておきましょう。特に途上国の国境は世界情勢や外交上の問題、役人の気分などで国境の状況は流動的。国境閉鎖という最悪なパターンもあり得ます。情報は生ものです。国境を越えてきたばかりの人の話はとても参考になります。
シーパンドンの玄関口となるナーカサンという村に17:15に到着。この村でボートに乗換え。
でもその前に大事なことが! ラオスの通貨を入手しないと。島に渡って両替できなかったらシャレにならない。宿泊はもちろん食事すらの出来なくなる…。
さて、どこ両替所しようか聞こうと思った矢先、マイクロバスに乗ってた欧米人が「ATMはどこですか?」ってドライバーに質問。ナイスタイミング! バスターミナルのすぐ近くにATMがあるとのことで、一目散にATMへダッシュ!
ATMあった! 村にある唯一の貴重なATMでラオスの通貨キープをゲット! とりあえず2日間は困らない程度のお金を引き出しました。
そしたら列の後ろの方に並んでた欧米人はお金が引き出せない様子。どうやらATMがスッカラカンになったみたい。実はこれを予想してたんだよね。こんな田舎のATMで外国人が一気にお金引き出したらどうなるかを…。ダッシュでATMに並んでよかった^^ これが旅の経験の差というものだよ(笑)
ちなみに、ATMの手数料は20000キープ(300円)。ラオス国内のATMはほぼこのくらいの手数料。物価から考えるとかなり高い手数料だね。ただ、レートは悪くないので下すならまとめて下した方がいいと思う。
歩いてボート乗り場に向かいます。
バスターミナルから桟橋までの道に私設両替所(と言っても売店の軒先にレート表とかExchangeとか書いてある程度)がいくつかあったけど、この時間には終わってました。日中ここに到着する人なら両替で困ることは無さそうだね。
ボートにバックパックを積み込んで、目的地のデット島に向けて出発!
ちなみにここはシーパンドンという場所で、英語では4000 Island。メコン川の一画に大小合わせて4千もの島々がある場所で、ラオスでは有名な観光地。川に生息するイルカが見られることでも有名。
日本人バックパッカーには知名度が低いんだけど、欧米人の中ではそれなりに知名度があるから欧米人バックパッカーが凄く多いです。
10分程でデット島に到着!
只今18:06、シェムリアップから約10時間かかりました。
島と言っても広大なメコン川の中州なんだけど、ちゃんと砂浜があるんだね。何か不思議な感じで面白い。欧米人はビーチ気分で満喫してるご様子。
デット島に関する宿情報が全く無かったので真っ暗になる前に到着できてよかった。とりあえずバックパックを背負ったまま急いで宿探し開始!
数か所宿を見てどこにしようか歩いてたら、随分と綺麗な建物を発見! 念のため値段を聞いてみると今まで見てきたところとそう値段が変わらないし、エアコン完備でフリーWi-Fiもある。周りもすっかり暗くなったし体力的にもう限界なのでこの宿に2泊決定。1泊133500kip(2000円)。物価を考えればかなり高い気がするけど、島全体が完全に外国人相手の商売になってきてる感じだね。
っていうか、ラオスの通貨、0の数多すぎて計算が面倒…。
ほとんど店が閉まってるとは言え、あまりに情報が無さすぎるので次の目的地に行くバス情報や両替事情をチェックしてみようと宿周辺を歩いてみたら、バスチケットや現地ツアーを扱う旅行代理店や私設両替屋をちらほらと発見。これなら次の目的地に行くのも問題無さそうで一安心。
明日の午前中に旅行代理店を見比べてチケットを買うことにしよう。
とりあえずササッと夕食を済ませてホテルに戻る。
さすがに今日は疲れたのでこの辺で寝るとします^^