無料で国際電話がかけられたら嬉しくないですか? 正しくは格安SIMを契約する必要があるので通話は無料でも格安SIMの月々の支払いは必要です。
ただ、その月々の支払いが500円で国内電話と国際電話共に無料でかけ放題で月間データ通信が1GB付くとすれば、コスパ最強だと思います。
このページではこの格安SIMについてご紹介しますが、スマホからガラケーに戻して2台持ちを考えている人は特に注目です!
目次
注目はLINEモバイルの格安SIM
格安SIMにもいろいろあり、当たり前ですが各社で一長一短があります。つまり万人に最適と言える格安SIMは無いわけで、その人の利用スタイルによって決めるのが正しい選択です。それを踏まえ、国際電話を格安でかけるということにスポットを当てると、もうこれはLINEモバイル一択でしょう。その理由はコレです。
『月々たったの500円で国内電話と国際電話がかけ放題!』
ただし、以下の条件を満たす必要があります。
- 自分と話し相手のスマホ又はタブレットにLINEアプリが入っている
- 双方が友達リストに入っている
- 双方がWi-Fi環境又は3G・4G・LTEが使える場所にいる
LINEモバイルは2016年10月にサービス開始された新しい格安SIMで、ドコモ回線を使っているので日本全国で繋がります。
LINEの無料通話はインターネットを使うため、Wi-Fi環境又は3G・4G・LTEが使える場所にいることが絶対条件です。国内であればどこでも3G・4G・LTEが使えますし、海外ではフリーWi-Fiを使える場所(ホテル、レストランやカフェ、公共交通機関など)が日本と比較にならないくらい多くあるので使い勝手は悪くないでしょう。
最安プラン(LINEフリープラン)では 月額500円 で音声通話無しでデータ通信が1GB付きます。そしてLINEモバイルの他社に無い最大の特徴は「LINE通話、ビデオ通話、トーク、画像・動画・その他ファイルの送受信、タイムラインのデータ通信(パケット通信)は、どんだけ使っても無料」なんです。別の言い方をすれば、これらのLINEサービスのデータ通信は、付属する1GBにカウントされないので無制限で利用できるということです。まさにLINEのための格安SIMであり、他社の格安SIMには無いメリットです。
つまり、Wi-Fiがある場所でLINE通話かビデオ通話を使えば世界中どこでも無料で国際電話や国内通話がかけ放題となるんです。海外ではフリーWiFiを利用できる場所が多々あるので、ポケットWiFiを持参しなくても使い勝手は悪くありません。
こんな人におすすめ!
- 料金を気にせず気軽に国際電話したい
- 出来るだけ安く国内電話したい
- ガラケーとスマホ又はタブレットの2台持ちで、スマホ又はタブレットはインターネット専用端末として格安で使いたい。国内ではWiFiがある場所での利用が多く、外出先ではLINEの利用がメイン。
LINEの無料通話のデメリットはインターネット電話であること
最初にご紹介した通り、LINEの無料通話はインターネット回線を使います。つまりインターネット電話です。このインターネット電話のデメリットはWiFiが不安定になったり回線が混み合うと通話に支障が出ることです。具体的には音声が途絶えたり音質が極端に悪くなるといった問題が起こります。
ですので、仕事で使うには大きなリスクがあるのでおすすめできません。あくまでプライベートでの利用がおすすめです。
スマートフォン1台で音声通話もLINE通話もインターネットも格安で使いたい場合
2台持ちは面倒だから1台で済ませたい。でも格安で音声通話もLINEの無料通話もインターネットも使いたいというわがままな貴方におすすめのプランがあります。- LINEフリープラン(音声通話SIM)
- このプランは 月額1200円 で、データ通信1GB、SMS、音声通話が使え、LINE通話、ビデオ通話、トーク、画像・動画・その他ファイルの送受信、タイムラインのデータ通信といったLINEのサービスが無料で使い放題という内容です。MNP(ナンバーポータビリティ)を適用できるので大手3社から乗り換えも可能。
尚、音声通話は一般的な電話と同じ電話回線のため通話品質は最高ですが、無料通話分を含んでいないうえ、国内への通話料金は20円/30秒(税抜)かかります。音声通話で電話をかける場合は後述の “LINE Out” で電話をすることをおすすめします。
- コミュニケーションフリープラン(音声通話SIM)
- このプランは 月額1690円 で、データ通信3GB、SMS、音声通話が使え、LINE、Twitter、Facebook、InstagramといったSNSが無料で使い放題という素晴らしい内容です。SNSの利用が多い人にはコスパ最強だと思います。MNP(ナンバーポータビリティ)を適用できるので大手3社から乗り換えも可能。
尚、音声通話は一般的な電話と同じ電話回線のため通話品質は最高ですが、無料通話分を含んでいないうえ、国内への通話料金は20円/30秒(税抜)かかります。音声通話で電話をかける場合は後述の “LINE Out” で電話をすることをおすすめします。
こんな人におすすめ!
- 1台で音声通話、SMS、LINEの無料通話、インターネットも全部使いたい
- 音声通話で電話をほとんどかけず、着信やLINEの無料通話が中心
- 主にWiFiがある場所でスマホやタブレットを使い、外出先ではSNSの利用が中心
- SNS以外のインターネットの利用頻度は多くない
- データ量を気にせずSNSを使いたい(コミュニケーションフリープラン 音声通話SIM))
LINEで固定電話へ格安で電話をかける方法
上記でご紹介したLINEモバイルの無料通話はLINEアプリが入っている端末へしか電話をかけられませんが、「LINE Out」 という有料の通話サービスを利用することで、固定電話やLINEアプリの入っていない携帯電話に電話をかけることが出来ます。また、LINEモバイルの無料通話はインターネット電話のため、ネット環境によっては会話が途切れたり音質が悪くなることがありますが、LINE OutはIP電話回線を使うため安定していて、仕事での通話でも使える音質を保っています。ただし、WiFi環境での通話となると、やはりWiFiの状況によっては通話に支障をきたすことになるので、3G、又はLTEでの利用の方が安定すると思います。
尚、LINE Outはカウントフリーにならないのでデータ容量を使います。と言っても、0.7MB/1分ぐらいの消費ですから、1時間話しても40MB程度の消費です。短時間の通話なら問題ないですし、WiFi環境であればデータ容量を気にすることもありません。
LINE Outを使うには電話番号の認証が必要
LINE Outを使うには電話番号の認証(SMS認証)が必要です。そのため、LINEモバイルの格安SIMでLINE Outを使う最も手軽な方法は、データ+SMS、又は音声通話SIMので契約です。最安であれば「LINEフリープラン データ+SMS」の月額620円のプランに申し込めばOKです。
その他、LINE Outを使う端末以外の電話番号(自分、又は家族のガラケーなど)でも認証可能です。
通話料金(コールクレジット)
- 固定電話へかける場合 3円/1分
- 携帯電話へかける場合 14円/1分
使い方は、電子マネーのように前もってお金をチャージし、LINEアプリ内からLINE Outをタップして使います。チャージは2種類あり、「コールクレジット」は購入から180日間が有効期限、「30日プラン」は購入から30日間に使い切る必要がありますが若干通話料が安いです。
LINE Outの国際電話が格安!
安いのは国内通話だけでなく、日本から海外へかける国際電話も格安です!
特に海外のレストランはメールで予約を受け付けていないことも多々ありますし、メールを見ているのかどうか怪しいことも多々あります。筆者の場合は直接レストランに電話して予約することが多いので、ここまで安いと本当に助かります。
- アメリカへの国際電話 1円/1分
- メキシコへの国際電話 1円/1分
- イギリスへの国際電話 2円/1分
- ドイツへの国際電話 1円/1分
- タイへの国際電話 6円/1分
- 中国への国際電話 1円/1分
- カンボジアへの国際電話 8円/1分
- オーストラリアへの国際電話 2円/1分
- 海外から日本への国際電話 3円/1分(固定電話)
- 海外から日本への国際電話 14円/1分(携帯電話)
2017年2月現在の料金
海外から日本への国際電話も格安です。ただし、海外から掛ける場合は右記の「LINE Outが使える国一覧」のオレンジで記載されている国からの通話に限られます。
その他、上記の説明の通り通話後に請求ではなくチャージしてある金額分だけしか話せないので、高額な通話代金を請求されることが無いので安心です。
LINE Outのデメリットは、LINE Outの電話番号認証をしていても通話先がドコモ端末の場合だと非通知になってしまうこと。もう一つは、相手に電話することは出来ても、相手から電話を受けることが出来ない点です。逆を言えば、「私は電話かけるけど、私には電話してこないで!」っていう我が道を進んでいる方にはメリットとも言えます(笑)
スマホからガラケーに戻して2台持ちにする方法
LINEモバイル一押しの理由は海外旅行や海外出張に大変役立つこと、コスパが最高に良いことが理由ですが、日本での生活でも最高のコスパであり月々の通信費の節約になることから、筆者家族のスマートフォンからガラケーに戻して2台持ちにしてみました。
具体的には現在のドコモiPhone6をLINEモバイルに変え、MNPを使ってドコモのガラケーを購入(機種変更)です。
そこで、今回の乗り換え手順やかかった費用、どれだけ通信費が節約になったのかをレポートします。
ドコモからLINEモバイルへ乗り換え方法・手順
- ドコモショップでガラケーを購入して機種変更
- LINEモバイル 公式サイトから申し込む
- LINEモバイルからSIMが届き、iPhoneにSIMを挿入
- iPhoneでLINEモバイルの設定をして終了
1. 最安のタイプSS バリュー 月額934円に申し込むため、ドコモショップでガラケー(N-01G 左記の写真)を36504円で購入。スマホからガラケーに機種変更の場合は月々サポートが適用されないため、一括の販売価格で購入しないといけません。大した機能も付いてない普通のガラケーの割にずいぶん高いというか、足元を見たいい商売してますね。

機種変更でバリュープランを選択するには対象機種をドコモショップで買う必要があります。他のお店で買ったガラケーの持ち込みではベーシックプランしか選択できないという決まりがあるため、今回は仕方なくドコモショップで購入となりました。
と言いますか、ドコモさん、いくつものハードルを設けて簡単にはバリュープランに申し込ませない&様々な理由をくっつけて代金を摂取しようという魂胆が見え見えのこのシステムってどうなんでしょうね。ハッキリ言いますが日本を代表する大企業がやる商売じゃないです…。他の2社も似た感じなんでしょうけど。
ちなみに、ガラケーのバリュープランの対象機種と言うのが2017年2月現在で販売されているのはN-01Gだけです。この機種は生産中止になっているので在庫限り…。このため、どのドコモショップでも対象機種はかなり品薄状態なので、機種変更でバリュープラン選択希望の人は早めに行動することをおすすめします。
尚、iPhone6はSIMロック解除不可の機種のため、今回はSIMロック解除をしていません。ですが、LINEモバイルはドコモ回線を使っているためSIMロック解除無しでもそのまま使うことが出来ます。今回は電話帳だけiPhone6からガラケーに移してもらいました。
2. LINEモバイル 公式サイトからSIMを申し込みます。作業時間は5分程度で簡単です。
3. 今回は申し込んだ翌日に審査完了。その翌日にSIMが届きました。
iPhone6のSIMが入っている場所にある小さな穴にクリップを伸ばしたものを差し込んで押し、ドコモのSIMを抜き取ります。そしてLINEモバイルのSIMに交換してiPhone6に差し込みます。これでSIM交換は完了です。
4. iPhoneでLINEモバイルを使うためのAPN設定をします。
設定と言っても難しいことは無く、SIMに付属するマニュアルを見れば出来ると思います。注意点として、APN設定をするためにダウンロードが必要なため、Wi-Fi環境で設定を行う必要があります。そして、Wi-Fiに接続し Safari でダウンロードページに進むようにしましょう。
設定が完了しても左記の写真のように『docomo』と表示されていますが、これはLINEモバイルがドコモ回線を使っていることが理由なので、『LINE』とは表示されないので安心して下さい。試にWiFiが繋がらない場所でLINEをやってみれば設定が完了しているかわかると思います。
