ジェセル王の階段ピラミッド(サッカラ)

第3王朝2代目のファラオ、ジェセル王 (在位:紀元前2668年〜紀元前2649年) の墓として建設されたピラミッド。
高さ62m、幅は東西125m、南北109m。石の数は300万個ほどだが、石の大きさは幅は70cmから1m程で、厚さはわずか10cm。
階段ピラミッドの建設当時はまだソリが発明されていなかったため、石を薄く切る必要があったと考えられている。

ジェセル王の階段ピラミッドは人類最古の石造大建築とされ、ピラミッド・コンプレックス(ピラミッド複合体)を形成。

その構成内容はピラミッド、葬祭殿、王宮、セド祭神殿(葬祭神殿)、倉庫、墓から成り、後代の典型的な複合体とは異なるが、ピラミッド・コンプレックスの始まりである。

階段ピラミッドの地下には深さ28mの地下室があり、玄室を含む多数の部屋、回廊が張り巡らされている。

ピラミッド・コンプレックス全体(約15ヘクタール)は、かつて石灰岩で造られた壁に囲まれており、周壁の高さは約10m、長さは約1.6kmあったが、現在は壁下層部の一部しか残っていない。

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