ツタンカーメンの黄金の玉座(カイロ考古学博物館)
ツタンカーメンの墓に収められていた、2000点以上の副葬品の中の一つ。
ツタンカーメンの黄金の玉座の高さは104p、幅53p、奥行き64.5p。玉座の背もたれには、王宮の部屋でくつろぐツタンカーメン王と王妃アンケセナーメンの姿が描かれている。王と王妃はサンダルを片方ずつ履いており、夫婦の仲がとても良かったことを示している。
また、背もたれ上部には太陽神アテン神も描かれており、この背もたれのレリーフにある衣服の部分は銀で装飾され、人物の各部分には、赤の鉛ガラスと青ガラスが使われ、目にはアラバスターの象眼がはめられている。
椅子の左右の肘掛けにはツタンカーメンの即位前の名前と、即位後の王としての名前が刻まれ、脚にはライオンの彫刻がある。