ドゥオモ (フィレンツェ大聖堂)

正式名称はサンタマリア・デル・フィオーレ・カテドラル。直訳すると「花の聖母 大聖堂」。
全長153m、最大幅90m、高さ107m、キリスト教建築の中ではミラノのドゥオモに次ぐ世界で4番目の大きさ。

壁面は白・緑・ピンクのトスカーナ大理石で装飾されている。
この建造物の建設で最も難航したのがクーポラ(ドーム)である。あまりに大きなドームの建設は当時の建設技術では不可能とされ、胴体が出来上がっていたにもかかわらず、125年もの間、直径42mの穴がぽっかり開いたままという前代未聞の大工事であった。

その誰もが成しえなかったドームを建造したのが、ブルネレスキである。

ブルネレスキは古代ローマ時代の建設物(パンテオン)を研究し、そこから得たとされる技法で、1420年に着工され、1436年、ついに完成させる。
ドームは二重構造になっており、足場を組まずに当時最大のドームを建造したことは、ブルネレスキの偉業である。

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