ムガール帝国最盛期の第五代皇帝シャー・ジャハーンが、若くして亡くなった最愛の王妃ムムターズ・マハルのために、帝国の財力を注ぎ込んで各国から宝石、貴石を取り寄せ、22年の歳月を費やして築きあげ、1653年に完成した白亜の霊廟。
タージ・マハルは、イラン・イスラム文明(ペルシャ)の様式に伝統的なインド建築の手法を加えたもので、ムガール建築を代表する傑作とされ、デリーのフマユーン廟をモデルにして造られた。大理石に宝石、貴石を散りばめたイスラム建築の至宝とも言わる。花ひとつに64片もの貴石が使われているものがある象嵌や装飾物の美しさもさることながら、全体の姿の秀麗さが際だつ。
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