聖ジョージ教会はバビロン要塞の塔の跡を利用し、4〜7世紀頃に建設されたが、1904年の火災のため、その5年後に現在の教会を再建。長い歴史に渡り、教会の所有者がコプト教徒とギリシア正教徒を繰り返してきたが、15世紀からギリシア正教徒の所有となり、現在はギリシャ正教の教会となっている。
これは、パレスチナでの難を逃れるため、聖母マリアが幼いイエス・キリストを腕に抱いてロバに乗り、ヨセフがロバの手綱を引いてエジプトに渡ったという新約聖書の伝承にある出来事である。
11〜12世紀の伝説では、人々を苦しめる竜を退治する条件で、異教の村人たちにキリスト教に改宗することを提示。こうして異教の村はキリスト教の教えを受け入れる。しかし異教の王は怒り、聖ジョージは斬首されて殉教した。
聖ジョージは英語名であり、アラビア語ではマル・ギルギス、イタリア語はジョルジョ、フランス語でジョルジュ、ドイツ語はゲオルクで、ラテン語名ではゲオルギウスとなる。
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