エレクティオン神殿

エレクティオン神殿は、ギリシア神話の英雄であり、アテナイの王であるエリクトニオスに捧げられた神殿で、紀元前406年に完成。 また、アテナとポセイドンも祭られており、アクアポリスに中でも最も神聖な場所とされてきた。

イオニア式の美しい神殿は繊細で優雅。 特に、6人の乙女像を柱としたカリアティード(女性像柱)は古代ギリシア美術の傑作として有名。

尚、エレクティオン神殿のカリアティードはレプリカで、オリジナルはアクロポリス博物館に展示され、一体はロンドンの大英博物館で見ることができる。

神殿の前にはオリーブの木が植えられている。この木は1917年に植えられたものだが、「アテナのオリーブの木」として言い伝えがある。

神話によれば、アテネの守護神をめぐってアテナ女神と海神ポセイドンの間で争いが起き、神々は人間に役立つ物を与えた方を守護神にすることを宣言。 ポセイドンは三叉のホコで地面を打ち塩水の泉を湧き出させ、女神アテナは槍で地面を突き、オリーヴの樹を生えさせた。 神々は、乾燥したこの地にはオリーヴの方が人間のためになるとして、アテナに軍配が挙がり、アテネの守護神となったという

エレクティオン神殿の写真