ベトナムコーヒーの飲み方&入れ方

ベトナムは世界第二位(2007年)のコーヒー産地。街中の至るところにカフェがあり、小さなアルミフィルターで一杯づつドリップするスタイルがベトナムの日常だ。
もともとフランス統治時代にフランス人が持ち込んだもので、コーヒーは香りが良く、味わい深い濃い苦味が絶妙。

是非試してもらいたいのが “ホワイトコーヒー”。
ベトナム式の専用器具で抽出した深炒りコーヒーにコンデンスミルクをたっぷり注ぎ、氷を加えたベトナムのアイスコーヒー。
香り、コク、苦味、甘みが絶妙でクセになる美味しさ。 ただ、甘い物が苦手な人には甘すぎると感じるだろう。 ベトナムでは口直しにジャスミン茶を飲むことが多い。

コンデンスミルクを使う理由は、冷蔵庫が普及していなかった時代、ベトナムでは新鮮なミルクが手に入りにくかった。その代用として常温保存が可能なコンデンスミルクが使われたのが始まりだ。

ベトナムコーヒーの入れ方はちょっと変わっている。

コンデンスミルクを入れたグラスの上に、穴の開いた下皿(粉を落ちにくくするためお湯で濡らしておくと良い)を載せ、その上にフィルターを置き、そこに深炒りの細かく挽いた粉を10g入れ、穴の開いた中ブタを落として押し、少しお湯を注いで20秒蒸らす。 その後、お湯を注いでふたをし、お湯が全部落ちるまで待つ。
結構時間がかかるので、のんびり待つのがベトナム流。

ベトナムコーヒーの豆は基本深煎りですが、ヨーロッパの物とは香りが違っていて独特。日本では入手しづらいですが、おすすめの豆が こちら で購入できるので試されてみてはいかが?

ベトナムコーヒー
グラスの下に溜まっている白い部分がコンデンスミルク。