祈りを捧げるジャンヌ・ダルク

カトリックの聖女。イギリスとフランスの間で王位継承を巡って勃発した百年戦争の際、圧倒的に不利であったフランス国王シャルル7世を助け、オルレアンへ進軍し町を解放。 結果フランスに勝利をもたらしたフランスの国民的英雄。

この百年戦争においてジャンヌ・ダルクはブルゴーニュ軍に捕えられ、同盟関係にあったイギリスにに身柄が引き渡され監禁。 イギリス主導で行われた宗教裁判にて「魔女=悪魔」というレッテルを貼られ、「女性でありながら男性の格好をした罪とカトリックの教義に反して神の声を聞いた」という罪で有罪となり、異端者として教会から破門とイングランド軍による死刑を宣告される。 1431年5月30日、ルーアンのマルシェ広場で火刑に処され、若干19歳の女性は命を絶たれた。

その後の1450年、ローマ教皇カリストゥス3世は宗教裁判のやり直しを命じ、イギリス主導で行われた宗教裁判の不当性が次々と明るみになる。
無論、これは明らかな冤罪というよりもイギリスの陰謀である。

そして1456年7月2日、ローマ法王庁の名において、ジャンヌ・ダルクの無罪が宣言。

その464年後の1920年には、ローマ教皇ベネディクト15世によって、聖女の称号を与えられ、聖人となった。

右の写真は、パリのノートルダム大聖堂内にある祈りを捧げるジャンヌ・ダルク像。

ジャンヌ・ダルクの写真