現在オランダには1000基程の風車が残されており、そのほとんどが1基単位で各地に点在しているが、ここ、キンデルダイクには19基の風車が集まっており、広々とした湿原に壮観な姿を映している。
オランダに風車が伝わったのは10世紀、十字軍によって中東より伝わった。実は、風車は製粉用としてイスラム圏で誕生した。
オランダの国土は1/4が海抜0m以下であり、15世紀のオランダは干拓工事が盛んであった。その際、堤防で仕切った陸側の水を汲み出すために風車が活躍。風車の数も増えていくことになった。また、穀物を挽いたり、油を絞ったり、木材の加工にまで使われ、オランダ人には欠かせないものになったのである。